レベル7は私達に何を警告しているのか?

2011年3月11日の東日本大震災により引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所事故は、国際原子力事象評価尺度(INES)によって原子力事故として最悪のレベル7(暫定)と評価された。
そして2015年8月現在、大気中に放射性物質が拡散され続け海洋には汚染水が流出している。
そのことが私達に何を及ぼすかについては、危機管理・予防の原則に則って「最悪のケースを想定」して万全な事前準備と対策を構築しておかなければならないと考える。

では、改めてレベル7という事象評価は私達に何を警告しているのだろう。 表3 INES 国際原子力事象評価尺度表4 INES 国際原子力事象評価尺度

事故の事象・リスクとして見れば以上のような評価になるが、それだけだろうか?

下図の評価リスクを併せて考えることが不可欠ではないだろうか?

表1 INES 国際原子力事象評価尺度

では、レベル7の「健康影響リスク」とはどのようなものか。

次の表1 「人と環境」の解説文をよく読んでほしい。

表8 INES 国際原子力事象評価尺度

計画された広範な対策の実施を必要とするような、 【広範囲の健康及び環境への影響】を伴う放射性物質の大規模な放出

が、福島第一原子力発電所事故 レベル7の「人と環境へのリスク評価」だ。

そして、更に懸念されることがある。

チェルノブイリ原子力発電所事故での希ガス放出量は6,533ペタベクレルであるが、福島第一原子力発電所事故の希ガス放出量は11,000ペタベクレルと試算された。
さらに、福島第一原子力発電所から放出された放射性物質総量の半分が希ガスとされているが、以下の図の通り『希ガスは無視できる(実質的に0)』となっている。
このことを私たちは直視しなくてよいのだろうか。

希ガスを評価しない

希ガスの放出量が放射線事象評価尺度に含まれていない』

IAEAも加入しているINESマニュアルで「希ガスを無視できる」としているのはなぜなのだろう。

国際原子力・放射線事象評価尺度ユーザーマニュアル 2008年版
16ページ Cs134係数変更

INESが環境や健康影響を無視できる(係数0)にした
Xe-133 拡散シミュレーション(アメリカ海洋大気庁)

放射性物質移流拡散シミュレーション
2011年3月12日 ~ 2011年3月27日

 

計画された広範な対策の実施を必要とするような、 【広範囲の健康及び環境への影響】を伴う放射性物質の大規模な放出

レベル7の「人と環境へのリスク」で評価された事実に加え、微粒子よりも拡散性が高い希ガスを評価したならば、「人と環境へのリスク」は、より広範囲で重大な方向に膨らむのではないかと危惧する。

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2件のコメント
  1. ウエストミンスターローズマリー の発言:

    国連で日本政府の事故対策のまどろっこしさ、隠蔽の在り方が、世界の多くの国に非難され、詳細な現地調査の査察が入り、結果によっては、「地球規模の危険と判断」されたら、日本人には、事故対策任務は不適当と下され、国連からの対策処理班が派遣され、場合によっては、人が済むには危険と判断されたら、強制的に、国民は亡国の民とされ、異国へ余儀なく、連れ出されなければと、願っています。

    • 大輪プロジェクト の発言:

      コメントしてくださりありがとうございます。

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